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日本棚田百選 信州稲倉棚田の田植え  [心に残る景色]

春、農家の方は田植えの準備に追われます。
周辺の雑草を焼き払う「野焼き」をし、田を耕します。
用水路に溜まった土も取り除きます。
そうすると、土の匂いが一帯に広がります。

水が張られた田んぼでは、冬眠からアマガエルが目覚め、大合唱しています。
朝晩、特に雨が降っている日は、その声を一層張り上げます。
季節を感じる風物詩です。

越してきた当初、あぜ道でぴょんぴょんしているカエルに身を縮ませました。
それもだいぶ慣れてきました。たぶん......。


田植え前後の田んぼは、青い空や周囲の山々が映り綺麗です。
風がない早朝、ピカーッと光り鏡のような田んぼは、暮らす者だけが目にできる美しい景色です。


上田市にある、日本棚田百選の一つ、信州稲倉棚田(しんしゅういなぐらのたなだ)を見に行ってきました。

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写真上 真田東部線から見る信州稲倉棚田

殿城山と東太郎山に挟まれた谷間に、横幅約2.5㎞、標高差約260mに渡って、約780枚の棚田が広がっています。
辺りはニセアカシアが満開で、甘く強い香りが風にのって漂っています。

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写真右 ニセアカシア   マメ科 北米原産

紫色の藤が咲き終わると、白いニセアカシアが咲きだします。
蜜蜂が集まるこの花は、天ぷらにして食べることが出来ます。
甘みがあり、サクッと美味しいです。
2週間ほどしか咲いていませんので、チャンスを逃さないで下さいね。

味に癖がなく、日本産の蜂蜜はニセアカシアが中心です。
残念なことに、在来植物を駆逐してしまう可能性があるということで、要注意外来生物として伐採の対象となっています。

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晴れた日は、八ヶ岳、美ヶ原高原や遠く北アルプスの絶景を眺めることができます。
遠方に上信越自動車道、上田ローマン橋が見えます。

稲倉棚田は上田市によりオーナー制度が設けられています。
参加料金を支払いオーナーになると、面積約100㎡の区画で田植えや稲刈りを体験できます。
日常管理は地元農家の方が行ってくださり、収穫されたお米30㎏をもらえます。

この日は23組のオーナーが、地元農家の指導を受けながら田植えをしていました。
若い女性も長靴を履き、泥濘に足を入れ田植えをしていました。
シートを広げお弁当を食べながら、ゆっくり棚田を眺める家族もいました。

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足洗い場が用意されているので、泥だらけになった道具や長靴を洗うことができます。

足元でポチャンと音がしました。
びっくりして見ると、私の足音に驚きカエルが水の中に飛び込んだところです。

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スイスイと気持ち良さそうに泳ぐ3匹のカエルがいました。
やっぱり.....、少し......、怖いです。

ここから見る夕焼けも素敵なんですよ。

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今、米価維持のため、減反政策が検討されています。
我が国、日本の食料自給率は40%前後です。
一度畑にしてしまうと、元に戻せないのが田んぼです。
この風景、ぜひ残したいですね。



信州稲倉棚田のご案内

所在地 長野県上田市岩清水

平成21年度の稲倉棚田のオーナー制度募集は終了しました。


お問い合わせ 
上田市役所農政課 ☎0268-23-5122(直通)

上田市役所 公式HP
http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/agri/01/index.html


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