雑木林で見つけたカタクリの群生 [自然観察]
ふかふかに積もった落ち葉から、ひっそりと薄く紫色の花を咲かせています。
春、真っ先に見たくなる花、カタクリ。
信州に越してきた頃、カタクリの生育地はどこかと調べた思い出があります。
近頃は、乱獲や盗掘、土地開発によりその成生地は減っています。
写真を撮るのに気をとられ、足で踏まれてしまったカタクリを多く目にします。
写真上 カタクリ ユリ科
落葉樹林の根元に咲きます。
気温が上がってくると、花を開き、夕方になると閉じてしまいます。
3日ほどしか、咲きません。
種子から繁殖し、花をつけるまで7~8年もの月日がかかります。
昔は、根元から抽出したデンプンを片栗粉として用いていました。
下に飛び出た雄しべに、蝶や蜜蜂が集まります。
花の中心、濃い柄にも注目して下さい。
写真上 アズマイチゲ キンポゲ科
雪解後、雑木林の根元に咲きます。
太陽の光を浴びて開き、夕方には閉じます。
初夏には地上部から姿を消します。
同じキンポゲ科のキクザキイチゲに似ていますが、アズマイチゲの葉は丸いです。
木々が芽吹かず、まだ寒そうな林にも春は訪れています。
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