森林セラピーロードを歩く カヤノ平高原 北ドブ湿原 [ハイキング]
北信木島平村にあるカヤノ平高原は、樹齢300年を超えるブナの原生林が広がり、
森林セラピーロードとして認定されています。
新緑や紅葉の時期が大変良いのですが、今回訪れたのはある花が目的です。
カヤノ平高原ロッヂから歩いて約30分ほどにある、北のドブ湿原に向かいます。
ところで、なぜドブ湿原という、人を寄せつけない名前にしたのでしょうね。
西コースから向かうことにしました。
下刈りされ、ゆるやかな上り坂が続きます。
ブナやシラカバの白い幹、上からの木漏れ日が綺麗です。
ブナ林は神秘的な雰囲気です。
湿原に近づくにつれ、花が咲いていました。
写真上 スダヤクシュ ユキノシタ科
写真上 ギンリョウソウ イチヤクソウ科
高標山でも見かけたギンリョウソウです。
中心が青紫色をしています。
写真上 ギョウジャニンニク ユリ科
春先、ギョウジャニンニクの葉はお浸しにして食べられます。
信州では、蕎麦屋、旅館や山小屋などで出されます。
写真上左 オオバミゾホオズキ ゴマノハグサ科
写真上右 オオレイジンソウ キンポウゲ科
オオレイジンソウはトリカブトの仲間です。
高標山でも見かけた、名前が分からない白い花。
北ドブ湿原では、ちょうど見頃です。
咲きだす前のつぼみは、薄くピンクがかっています。
遠くには、黄色い花。何の花でしょう。
北ドブ湿原は、標高1,550mの高層湿原です。
ニッコウキスゲが満開です。
例年出かける所とは違う場所で、ニッコウキスゲを見てみたかったのです。
写真上左 ニッコウキスゲ ユリ科
写真上右 ヒオウギアヤメ アヤメ科
ヒオウアヤメは内花被片が小さく、北海道、本州中部以北の高地や寒冷な湿地に生えます。
花がアヤメに似ていて、葉が扇状に広がっていることからこの名がつきました。
ニッコウキスゲは、通常花びらは6枚なのですが、
写真上のように沢山花びらをつけた物もありました。
周囲がブナ林に囲まれています。
他にも、湿地でしか見られない植物が数多く生えていました。
写真上 タテヤマリンドウ リンドウ科
写真上 モウセンゴケ モウセンゴケ科
モウセンゴケは食虫植物で、日当たりの良い、酸性の湿地を好みます。
写真上左 ワタスゲ(実) カヤツリグサ科
写真上右 トキソウ ラン科
訪れる人は少なく、静かにじっくり鑑賞できました。
どれも貴重な植物ですので、採らないで下さいね。
まず、ご自宅の環境では育たないでしょう。
帰りは東コースで戻ることにしました。
所要時間は西コースと変わりません。
木が開けた所にあずまやがありました。
信州大学のブナ原生林教育園は1周700m、20分ほどです。
他にも、南ドブ湿原、法人の森、大ブナがある郷土の森など歩道コースは数カ所あります。
またの機会、是非訪れてみたいです。
Rosaさん、nice!ありがとうございます。
ブナ林は北信を中心に広がっていています。
夏、一度は出かけたくなる所です。
by mizunara (2009-07-18 21:42)