花の百名山 入笠山に登る 入笠湿原に咲く花 [ハイキング]
ゴンドラを降りて、歩きだすと色々な野鳥の鳴き声が聞こえます。
遠くで鳴いているのはカッコウ(カッコウ科)、笹やぶの中で鳴いているのはウグイス(ウグイス科)です。
特許許可局などと聞きなされるホトトギス(カッコウ科)の鳴き声が聞こえます。
今年初めて聞きました。夏が近づいている証です。
ットッ・・・キョ・キョカキョクとつまったように、鳴いています。
どの辺りにいるか分かるのですが、動きが早く目にすることができません。
スミレは品種が多いです。
青みが強く、ほっそりとした花びら、ハート形の葉で、綺麗です。
写真上 シロバナノヘビイチゴ バラ科
写真上 セイヨウタンポポ キク科
タンポポにも品種があるのをご存じでしょうか?
これは、セイヨウタンポポです。
花の下、萼のような部分(総苞)が反り返っています。
写真上二枚 アオマムシグサ サトイモ科
判別に自信がありません。マムシグサの仲間です。
写真上 ミヤマニガイチゴ バラ科
こちらも判別が難しく、ニガイチゴかもしれません。
葉で見分けるそうです。
花びらにシワが入り、透明感ある白色で綺麗です。
入笠湿原と花畑は、周囲をネットで囲まれています。
ニホンジカが入り込み、湿原の花や樹皮を食べるのを防ぐためです。
近年、知床や尾瀬でもシカによる食害が深刻化しています。
信州でも、南アルプス仙丈ヶ岳やニッコウキスゲが綺麗な霧ヶ峰では、防護柵の設置や捕獲などその対策に追われています。
湿原に入ると、あちこちから歓声があがります。
白いのは桜?
写真上 コナシ(別名ズミ) バラ科
コナシの花が満開です。
咲き始めは薄赤色ですが、開ききると真っ白になります。
湿原内は木道がひかれています。
木道の上を歩くのは楽しいです。
入笠山は花の宝庫。花があちこちに目にとまります。
写真上 クリンソウ サクラソウ科
花が輪になって何段にも茎に咲いていきます。
五重の塔の上についている九輪に似ていることから、この名がつきました。
高さが80㎝ほどあるので、遠くからも目立ちます。
群生で見たのは初めてです。
写真左 コバイケイソウ ユリ科
コバイケイソウは、日当たりの良い湿原に生えています。
開花期は夏ですが、咲き始めがシャッターチャンスです。
写真上 レンゲツツジ ツツジ科
花が開くまで、あと数日です。
入笠湿原
標高 1,734m
位置 北緯35度54分
東経138度10分
面積 18,500㎡
標高が高いここは、霧の流れが速いです。
スズランの香りがここまでしてきます。
正面の丘、全てスズランです。
入笠湿原には80万株のスズランが自生しています。
傍までくると、スズランの香りがたちこめています。
先日のバラの香りも優雅でしたが、清涼で甘いスズランの香りに癒されます。
写真左 スズラン ユリ科
園芸種で良く見かけるのはドイツスズランです。
自生しているスズランは、葉の高さより低く花が咲き、釣り鐘形の花は小振りです。
香水、強心剤や利尿剤の原料にしますが、有毒です。
写真上 アマドコロ ユリ科
写真右 ウマノアシガタ キンポウゲ科
アマドコロがところどころ咲いています。
ナルコユリに似ていますが、釣り鐘型の花が1~2個ずつぶら下がっています。
ウマノアシガタは、日当たりの良い草地に生えています。
つやがあり可愛い花ですが、有毒です。
名前は分かりませんが、もう少しで花が咲きそうです。
写真上 スズラン群生地の丘のから見た風景
赤い屋根は山彦荘です。
大勢の登山客が休憩しているのが見えます。
山彦荘の左手と歩いていくと、入笠山登山口があります。
一日中、スズランの香りに包まれていたい気もしますが、入笠山山頂を目指すことにしましょう。
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